きょうのできごと (河出文庫)

きょうのできごと (河出文庫)

京都や大阪を舞台にした小説。
京都の香りが漂うなか、ほのかな気だるさとほのかな寂しさが通奏低音で流れる。
不思議なくらいに人物の輪郭ははっきりしているのに、その周りはぼやけている。


ことばにできないものをことばで表現しているようないい小説。
いい。