子どものための精神医学

子どものための精神医学

ここ近年では最も勉強になった本。
この1冊で3,4冊分の内容である。
子供の発達、発達心理学教育心理学発達障害などについて基本から臨床での応用まで十分な内容。
著者の一貫した考えに感動。
親と子どもの繋がり、絆が大事。
近年の社会的な背景をもとに、発達障害や学校教育、子育てに言及していて秀逸。
社会で育てる子育てから、子育ての私化への変化。この線が頭にあると今の保護者の置かれている状況がよく分かる。
自分たちだけで子育てを担わなければならないことの苦労や困難、ストレス。
コミュ力の重視が大きくなるのと反比例して勉強の軽視が進む。
学校の立つ瀬がない。
教育者や保護者に多く読まれることを期待する。みんなが読めば世の中が変わる。
圧倒的な本。すばらしい!著者に感謝!