ジャン・ボードリヤール氏が6日に亡くなったという。
氏が来日した折、早稲田大学で行われた講演会に行った。
立ち見だけでなく、舞台上にまで学生が溢れ、
1960年代のようだと語った氏の言うとおり、会場には学生の熱気が満ちていた。
講演の内容は忘れてしまったが、
20世紀を代表する知識人を間近に拝見できた興奮は覚えている。
知識人と呼ばれる人を見たのは、おそらくこれが最初で最後の機会だった。
デリダの来日予定は中止になり、間もなく亡くなってしまった。
ハーバーマスが京都に来たときには、都合で行けなかった。


人の死とともに、ある時代がどんどん過去のものになっていく。
再び新たな何かが始まるのか。
それともすでに始まっているのか。
自分も新たな何かを創り出す存在でありたい。