小田和正の歌に感動し涙する人がいる。
たくさんいる。
それは純粋な心であり素直な心であろう。
ほんとに心優しい人々がたくさんたくさんいるのに、悩み苦しみ幸せに生きられない人もたくさんいる。
そのことに物心ついたときから悩んでいた。
ひとりひとりは決して悪人ではないのになぜ皆が幸せになれないのか。
僕は不思議でならなかった。
今もその思いは変わらないしこれからも変わらないはず。
本をたくさん読むのもこの悩みを解決したいがためであるしコンサートやアートが好きなのは人間についてもっともっと考えたいからでもある。
自分の存在については昔っから不思議であるし世の中についても不思議だ。
みんな心穏やかに幸せに暮らしたくはないのだろうか。
ただ漠然と生きて楽しいのだろうか。
森達也の本の題名のように世界はもっと豊かだし、人はもっと優しいはずだ。
現に素晴らしい音楽や絵画や文学が巷には溢れているし、目立たないけれど自分の身を捧げて人のために尽くして生きている人たちもたくさんいる。
なのにこの閉塞感。
いや閉塞感があるという幻想かもしれない。
真正面からぶつかることを忌避する風潮。
当たり前のことを当たり前にできないこの無意味なしがらみ。
おかしいおかしいおかしいおかしい・・・と何度でも叫んでやる。
こんなことを25年間も考えてきた。
考えるだけでなく何か実行して変えたい。
いや変える。