「火曜日のシュウイチ」
演者/坂口修一
スペシャルアドバイザー/サシマユタカ
「Radio on the Planet」(作・演出/岡野真大)
地球上の65億人。その中で、とくに何てことのない3人の、
それぞれの(少々劇的な)1時間を描きます。
――別に明日のゴハンに事欠くわけでもなく、
人生を絶望してふさぎ込んでいるわけでもない。
ただ、偶然同じラジオ番組を聴いているという
共通点があるだけの、おおむね健全な小市民、3名。
街のどこにでも転がっていそうな平凡な悩みごとを抱える彼らが、
ラジオを聴きながらの片手間な努力で、
まあまあそこそこの幸せを手に入れるのか、入れないのか。
そして3人は果たして出会うのか、はたまた全く関係ないのか。。。
―― 突飛で稀有な奇跡でもなく、
深刻で爆発的な感動でもありませんが、
12作品中、最もユルい、ホンワカなお話。
帰り途、何だかニコニコしながら帰っていただければ、最高です。

今日の芝居は今までのシュウイチの中で、1,2位を争う完成度の高さ。
何でもない日常をとても温かく描いた作品で、とても良かった。
坂口修一さんの人の良さ温かさにとてもマッチした素的な脚本だったと思う。

観劇しながら柴崎友香の小説が持つ雰囲気と、カクスコの面白さを思い出した。