ベルリン交響楽団(シンフォニカー)@ザ・シンフォニーホール
ナイデン・トドロフ(指揮)Nayden Todorov
▼2007 6/17(日)2:00pm
▼プログラム
シューベルト交響曲 第8番「未完成」
ベートーヴェン交響曲 第5番「運命」
ブラームス交響曲 第1番
▼アンコール
ドヴォルジャーク:スラブ舞曲第8番ト短調Op.46-8、第1番ハ長調Op.46-1
エルガー:創作主題による変奏曲「謎」Op.36より第9曲「ニムロード」
ブラームス(ドヴォルジャーク編曲):ハンガリー舞曲第21番ホ短調

ブラームス交響曲第1番を聞きたくて当日券を買って鑑賞。
僕はこのオケのことをまったく知らなかったけれど、大阪の人は知っていたのかプログラムが良かったのか会場はほぼ満員。
それほど期待はしていなかったけれど、やはりドイツ・ベルリンのオケだけあって日本のオケよりもうまい。
バンベルク響やシュターツカペレ・ドレスデンのようにドイツ的な深くどっしりとした音色ではないけれど、明るく伸びのある響きで音楽を気軽に楽しむにはちょうど良い。
ヴァントの指揮を聞き込んだせいか、「未完成」は暗く湿度の高い曲だという印象があったけれど、今日の演奏はコンサートの前菜にどうぞというようなさわやかさを感じた。
日曜の昼下がりにはこういう演奏がいい。
運命も運命らしからぬ明るさがあった。
ブラームス交響曲1番を聞きながら思ったことは、ブラームスはあまり交響曲が上手くないということ。
ベートヴェンの完璧さに比べると、とてもぎこちない。
演奏するのも指揮するのもさぞたいへんだろうと思う。
しかし、演奏はとても良かった。
初めての生演奏をこのオケで聞けてよかった思う。
指揮者の特性なのだろうかとても明るく、音楽を楽しむ感覚が溢れていた。
アンコールを4曲もやるという大サービスもすてきだ。
そりゃ観客も盛り上がって興奮もしますよ。
あんな終演後の熱気を久々に感じた。
指揮者の変更がとてもいい方向に転んでよかった。
残り全ての日本公演をこの指揮者でやっても全く問題ない。
来年来るときは、この指揮者で全国を周ったらもっと人気が出るんじゃないかな。