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- 作者: 岡本裕一朗
- 出版社/メーカー: ナカニシヤ出版
- 発売日: 2005/07
- メディア: 単行本
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やや突っ込み不足とか云々の指摘は多少あるようだが、僕のようなへタレ中流インテリにはちょうど良い概説書。
ポストモダンから現代までの見取り図が得られるのはもちろん、フーコーやドゥルーズが解明し切れなかった「なぜ自由な主体が抑圧を欲望するのか」という問題やラディカル・デモクラシーをめぐっての議論も詳しくとても勉強になった。
現実の政治経済問題に関してもネグりやジジェクなどを参照しながら思想的に考察していて9・11以降の感情左翼の議論に辟易していた身にはいい刺激になった。