躍動の第九
15:00 ザ・シンフォニーホール
指揮/井上道義 
ソプラノ/横山恵子 アルト/黒木香保里 テノール/若本明志 バリトン/田中 勉 
管弦楽大阪フィルハーモニー交響楽団 
合唱/大阪フィルハーモニー合唱団 
曲目:ベートーヴェン/序曲「コリオラン」
   交響曲 第9番 ニ短調 op.125「合唱付」

今年の締めは井上道義さんの第九。
井上さんの指揮は初。
とても背が高くスマートで絵になる方だ。
序曲「コリオラン」から大フィルサウンドがホールに響きこれぞベートヴェンという音色。
第九もしっかりとヴァイオリンが響きとても心地好い。
合唱もオケの専属だけあって調和の取れた美しさ。
井上さんの指揮も的確で隙のない全うなもの。
安心して聞いていられた。
こういう演奏を響きの良いホールで聴けるなんて幸せだ。
東京文化会館に行ったばかりなのでホールの良さを改めて実感。
ひとつだけ難を言えば中低音の響きがあまり輪郭のはっきりしないこと。
霞がかかった音色で曲によっては効果抜群だろうけれど、ベートヴェンやブルックナーにはちょっと物足りないかも。
ヴァイオリンがいいだけにもったいない。
でも、今まで聞いてきた第九ではオケ、ホールともに一番かな。
東フィルの下野さんの第九も素晴らしいものだったろうけれど。
今年は大フィルで下野さんを知ることができ井上さんも聞くことができ感謝。
大フィルに出会えてよかった。
来年はどんな音楽体験ができるだろうか。
楽しみ。