aonisai19802005-12-18

大阪フィルハーモニー交響楽団 第25回アルカイック定期演奏会
指揮/下野竜也 アルト/小西潤子 重松みか 岩本明志 バリトン/田中 勉 合唱/開館30周年記念合唱団 
曲目:ペルト/カントゥス,ベートーヴェン交響曲 第9番 ニ短調 op.125「合唱付」 

今日は15:00から尼崎のホールで第九。
第九の前に4月に起きたJRの脱線事故で犠牲になった方々への追悼と戦後60年に改めて平和への祈りを込めてペルト作曲カントゥスの演奏。
冒頭から教会の鐘を思わせるベルがなり弦楽合奏が温もりのあるメロディをかなで、最後は鐘の音が消えるまで沈黙。
胸にじんわりと染み渡るなんとも形容し難い美しい曲。
第九は下野竜也さんの弦をしっかりと響かせる至極まっとうな演奏。
合唱はアマチュアだったけれど、生身の人間の感情や痛切な祈りがその一生懸命さや粗さや熱意で強調され、第九を聞いて初めて涙目になった。
今日の下野さんの指揮でベートヴェンが音楽を通して伝えたかったことが分かった気がする。
前回聞いた演奏もそうだけれど下野さんは作曲家にとても忠実でその真意を引き出そうとする姿が演奏にも現れていてすごく好感がもてる。
読響の正指揮者就任も決まり今後もますます活躍が期待される、大注目!!!


帰りに三宮によってミレナリオを見物。
予想以上にきれいでベタに感動。
ペルト・第九・ミレナリオと祈り尽くしの一日だった。