あるブログで、“宮台真司は、真面目なひとである”との記述を発見。確かに、宮台はまじめなのかも知れない。しかし、そのまじめな人がアイロニーを語る姿がとても滑稽に映ってしまうのは私だけだろうか?彼の語るアイロニーは理性的過ぎて、ほんとはアイロニーなんて感じてないでしょと突っ込みたくなる。彼は心の片隅ではやっぱり全体性や真理を捨て去っていないのではないのか。アイロニーを語るために全体性や真理を捨てることが必ずしも必要ではないかも知れないが、本気でアイロニーを語るならもっとアイロニカルにならなきゃ、ネオコンと同じになってしまうのはあたり前。それに宮台のスタンスは語る対象に接近しすぎていて危うさがある。北田暁大のほうはそこらへんの距離感を意識して語っているので好感が持てる。アイロニーを語るなら、宮台真司より大澤真幸のほうが肩の力が抜けていて楽しい。
もしかしてこういうことって仲正昌樹がどこかで書いてるかも・・・。