Amazonマーケットプレスで購入の許光俊の本クラシックを聴け!―お気楽極楽入門書が本日届く。
そこに昨日、演奏を聴いたアファナシエフのことが記載されている。
それからの引用、

>私が初めて彼のコンサートを聴いたときには、彼がどんな演奏家であるかまったく知らなかったため、音楽が始まるやいなや、即座に超仰天、しかしたちまちのうちに、「これはとんでもないヤツに遭遇してしまった」と歓喜した。
こういう演奏家にはきわめて強力な毒がある。思いもかけぬ美の世界であるだけに、日常世界に戻ってきても、すべてが退屈で月並みでアホくさくて、嫌悪感しかもてなくなるかもしれない。とにかく、音楽が根本的には日常のルールを超えた異空間・異次元の事件であることを理解するために、彼のコンサートには出かけてみるべきである。コンサートとは音楽だけではなく、場であり時間であることがよくわかる。

僕は期せずして許氏と同じ体験をすることになってしまった。確かにアファナシエフの音楽には強烈な毒がある。「日常世界に戻ってきても、すべてが退屈で月並みでアホくさくて、嫌悪感しかもてなくなるかもしれない」とは、まさしく僕のことだ。困った…。街を歩いていて、景色がなんと醜く映ることか。日本の街がこんなにも汚く暴力的だとは。やはり、ドイツのように寂し過ぎるくらいのほうが精神的にはいいのかも知れない。あの国から偉大な哲学者や偉大な音楽家が誕生した所以も感得できる。

まっ、そんなことより今抱えている仕事を進めなきゃな。あぁ現実とはなんと残酷なものか。