今日は以下を鑑賞。

第36回オペラ公演
20世紀オペラ・シリーズ『沈黙』
松村 禎三・歌劇 『沈黙』(全2幕)
山下 一史(指揮)中村 敬一(演出)ロドリゴ:小餅谷 哲男 フェレイラ:井原 秀人 ヴァリニャーノ:新川 和孝 キチジロー:桝 貴志 モキチ:松本 薫平 オハル:石橋 栄実 おまつ:野間 直子 井上筑後守:田中 勉 通辞:青木 耕平

期待以上の面白さとザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団のアンサンブルの見事さに脱帽。遠藤周作の「沈黙」は高校生の時分に読んで、終結部分の悲惨さに大きな衝撃を受けた覚えがある。それから10年近くが経ち、今度はオペラの「沈黙」で再び感動を味わった。最後のロドリゴの悲痛の叫びに対する神の沈黙と絶望を見事に表現しきった作曲・台本と演出には全身が痺れ、先週のキース・ジャレット美輪明宏に続き魂が震えた。こう続けて音楽で感動できるなんて幸せだ。また、管弦楽の弦の繊細な音色と絶妙な響きにはブラボーである。どんなに微かな音になっても絶対に崩れないバイオリンの響きを久しぶりに聞いた。もうこれを聞けただけで今日は御の字である。おかげで11月6日の定演のチケットを衝動買いしてしまった。お金ないのに…。